50代で心療内科に行くのは恥ずかしいことではない
仕事でやる気が出ない理由をずっと探していました
50代になって、体調の変化を実感しましたが、サプリメントを飲むなど自分なりに対策して頑張っていました。
しかし、仕事のやる気だけは、ガス欠の車のようになってしまい、エンジンがかからないなと思っていました。やる気が出なくてダラダラしてしまってはダメな自分を責める日々でした。
これはもう専門家に相談するしかない、そう思って約1年前くらいに初めて心療内科に行きました。それ以来、精神的に辛い時は医療機関を頼ることにしています。その体験を書きます。
医者と話すと自分の不満がわかってくる
心療内科の医者は本当に聞き上手です。
上手に質問をして、心の中にある問題や感情が堂々巡りになってしまっている部分を整理してくれます。
すると、自分の心が何にどのように不満を持っているのかがはっきりしてきます。これは、自分だけで考えているとなかなか気づくことができません。第三者を介して、客観的な意見が入ることで、自分にも気づきがあります。
私の場合は、夫との関係と実母との関係に問題があるようでした。
その後にカウンセリングを勧められ、カウンセラーと話して、自分の感情の声を上手に聞く方法を探すプロセスに入っていきます。
カウンセラーに紹介してもらった本
カウンセリングの最初の段階で、カウンセラーに書籍を紹介されました。
精神的な問題の多くは、他者とのコミュニケーションで発生します。
例えば、以下のようなことです。
- 自分の思っていることが相手に上手く伝えられない
- 相手の言葉に上手に反応できない
自分の意見を伝えるときには、自分と相手とのバランスが大切なのです。
夫の意見を尊重しすぎて自分の気持ちが伝えられず損した気分になったり、逆に、感情に任せて主張したら相手から恐いと言われてしまったことはありませんか?
自分も相手も大切にする自己表現、それをアサーションと言います。
本のタイトルは、「アサーション入門自分も相手も大切にする自己表現法」と言います。
この本を読むと、どういう風に自己主張すれば、相手への思いやりと自分の意見とのバランスを取り、意見を上手く伝えられるのか、わかってきます。
本を読んで実践を始めたことで、カウンセリングは結局通常の回数よりもだいぶ少ない3回で終了できました。医療費の節約にもなったのです。
仕事へのモチベーションと母や夫との関係性が改善
こうして専門家の意見を取り入れることで、メンタルの課題をより早く解決できました。
具体的には実母との関係性が改善し、相手への不満な気持ちが減りました。夫との関係性も良くなりました。他の気づきもあり、自分の人生の目標を自主的に持つことができるようになりました。
そのことが仕事へのモチベーションを高めることにも繋がりました。
50代からは配偶者との会話が増えていく
50代は、子育てをしている人は子供が独立して家を出ていく時期です。妻であれば夫とのコミュニケーションが増えてきます。人生は100年時代となり、平均寿命までの約30年は夫と連れ添っていくことになります。
長く一緒に住んでいるのに相手の気持ちが分からない、十分にコミュニケーションを取っていないなら、その方法を見直して関係の改善を図ることも可能です。
専門家への相談はその手助けになってくれるはずです。